一つの職場に勤めて4年。その間に先輩が二人産休・育休を取得され、自分も取得しました。

すなわち「産休・育休中の人を待っている側」と、それを経験してからの「取得する側」の両方を経験したわけですが、立場が違えば考え方や心構えも全く違っていました。

その時に感じたこと、気を付けなければと思ったことを書いていきたいと思います。

入社して1年目、すでに先輩が産休中だった

私が入った時にはその方はすでに産休育休に入っていて一緒にお仕事をする時間が被りませんでした。ただでさえ少人数の職場でしたが、当時は更にスタッフの人数がとても少なくバタバタ! (今思えば幸運にも)スタートがこの状態だったので、その状態が当たり前の中で仕事をしていた私は「人が一人いないことの大変さ」を感じることはありませんでした。入社した日の始業から1日の締めまで走りっぱなし。その数か月後にはまた一人抜けて忙しさは倍増! 毎日家に帰ってはベッドに倒れる、という日々が何日も続きました。

他のスタッフがもう一人妊娠! 初めて知る「人が一人いないことの大変さ」!

先に先輩スタッフが戻って来る前に他のスタッフが双子を妊娠されました。つわりもひどく仕事を抜ける日が何日も続きました。その後、体調を崩されて早めの産休に入られました。

ひろの
忙しさがピークだった時の「待っている側」の感情ですが、この時ばかりは「くそ忙しい時に休みやがって」という気持ちが起こりました。

 

相手が大好きなスタッフだったにも関わらずこんな感情を持つなんて、とも思いましたがタイミングが悪すぎたのです。もちろん誰も悪くありません。ただ、頭でわかっていても自分が妊娠をしたこともなく出産なんて未知の世界のことなので、気持ちに寄り添うことは出来ても辛さを理解・共感することが出来ませんでした。また「負担がかかっている側」でしたので湧き上がる不満が抑えきれず「これなら産休・育休を待たずに(もしくは取得を許さずに)新しい人を雇えばいいのに!」とさえも思いました。最初に産休・育休を取得した先輩が戻ってくるまでの2か月間は本当に大変でした……

 

1年後、先輩が帰ってくるが……立場が違えば考え方も違う

その先輩は私が勤めさせていただいている会社で初めての産休・育休取得者でした。私たちは「勤務者」ですが、上司は私たちにはわかることができない「経営者」としての不安がとても大きかったのだと思います。復職前には面談と称した重度のプレッシャーにしか見えなかったが沢山行われていましたし、のちに同じように休暇を取得する人間が出ることを考えると「初め」をしっかりとしたいという気持ちがあったのだと思います。

その後先輩は無事復職され、今でも一緒に働いています。とても良い方で大好きな先輩です。今は上の子は小学生、下の子も年中さんになりました。お子さんの話を楽しそうに話している姿をみると待っていてよかったと思いますし一緒に仕事が出来て嬉しいと思っています。

 

自分が取得する側に

結婚して3か月ほどで妊娠をし、その後休暇を取得し出産しました。先輩方と同じく子供が1歳になるまでの1年間の休暇をいただきましたが、それはもう幸せな毎日でした。最初の数か月こそは出産後で体も本調子じゃないし育児に追われてへとへとでしたが、半年を過ぎたころから育児にも余裕が出てきて子供と一緒にいれることの幸せを感じながら毎日過ごしていました。

時間が過ぎるのが本当にあっという間でした。1年は短いです! 待っている側と取得する側でこんなに認識が違うなんて!と驚いたものです。

 

産休・育休を待っている側の気持ち
◦少人数の職場において「人が1人いない」ことの負担はとても大きい
◦妊娠をしたことがない身では「辛いんだろう」という知識はあるが理解ができない。しわ寄せがくることによって理不尽ささえ覚える
◦「妊娠したならやめてね」という圧をかける職場が多い、という意味が理解できてしまう

 

産休・育休を取得する側の気持ち
◦時間が経つのがあっという間
◦自分のことで精一杯!
◦待っている側の気持ちを知っているため申し訳なさがあった
◦半年を過ぎたころから「もっと子供と一緒にいたい! 仕事に戻りたくない!」と考えるようになり退職すら考えがちらほら出てくる
◦時間が経つほどブランクがあくことの不安が大きくなる

 

職場復帰するも……

先日、ついに私も職場復帰をしました。院長をはじめ職場の皆はとても優しく迎えてくれました。

しかし1歳になったばかりで保育所に行き始めの子供ということもあり、なんと職場復帰2日目にして子が初発熱! 目が飛び出るような熱を出してしまい仕方なく職場に休ませてほしいと電話をしました。幸い先人お二人の前例があって「そういうもんだ」と院長にも理解があったのもよかったのだと思います。申し訳なさでいっぱいです。

また一年のブランクもそうですが私は「産後ボケ」も強くスタッフ間で連絡ミスをしてしまったり頭がうまく働かなかったり、以前ならできたことが全くできなくなっていていたことが本当にショックでした。

 

最後に

幸いにも産休・育休を取得された先輩方はどちらも人格的に素晴らしい方だったので待っていた身としてもとても前向きな気持ちでいることができました。ただ、もしそうでなかった場合(仮に人間的に好きになれないような人だった場合)もしかしたら今更戻ってきてなんなんだと思っていたかもしれません。仕事をするというのは人間と人間の関わりなのです。産休・育休を取得することは勤務者の権利です。しかし自分が抜けることで周りの人にしわ寄せがいくこと、負担を与えることを十分に理解しなければいけません。権利をもらえることを当然のことだと思わずに、待っている人に感謝し気持ちをあらわすことは本当に大切です。私も先輩たちのように応援される人間でありたいと思っています。

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