- 里帰り出産のメリット
- 里帰り出産のデメリット
- 里帰り出産について気になるマナーやお金に関すること
妊娠・出産を控える人にとって考えるのは「産後をどう過ごそう」ということですよね。
もしかしたら「里帰り出産をしようか悩んでいる・里帰り出産に漠然とした不安がある・場合によっては里帰り出産以外の手段も考えたい」と思っているかもしれませんね。
里帰り出産をすべきかどうかは悩む問題です。
このページでは「里帰り出産のメリット・デメリット」についてまとめています
- 里帰り出産のメリットってなに?デメリットってあるの?
- 産後は里帰りしないで過ごすことも考えているけど、まずは里帰り出産について知りたい
- 里帰り出産をしなかった場合、産後の体にどう響くのか知りたい
- 里帰り出産のやり方をざっくり知って全体像を掴みたい
と感じている人に是非読んでもらいたい内容となっています。
また、もし
- 里帰り出産
- 里帰りしない出産
- 産んでから里帰り
の3つで比較したい場合は下のボタンからご覧になれます。
それぞれのメリット・デメリットを表にまとめてあります◎
そして、この記事を読み終えた後に「メリット・デメリットがわかった!実際に里帰り出産をしよう!」と決断された方へは
- じゃあ里帰り出産って結局どうすればいいの?
- マナーやお金に関してわからないことはどうすればいい?
の問題を解決するための記事の紹介も最後にありますので、安心して読み進めていただけたらと思います。
記事内で紹介しているリンクは、最後に全てまとめてあります
読み終えた後にあわせてご覧ください◎
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里帰り出産のメリット
まずは里帰り出産のメリットについてです。
里帰り出産という風習が昔からずっと残っているのには理由があります◎
里帰り出産のメリットは以下の通りになります。
- 産前のリスクを減らせる
- 家事などを任せることが出来る
- 産後の体を休ませることが出来る
- 赤ちゃんのお世話に集中できる
- わからないことを実両親に聞くことが出来る
- 大人の手が多いことでバトンタッチがしやすい
- 代わりに見てくれる人が多いのでママ自身のことに手が回せる
それぞれの項目について1つずつ詳しくお話していきます。
1.産前のリスクを減らせる
最初にお話しするメリットは「産前のリスクを減らせる」ということについてです
妊娠中は常に危険がつきまといます。
とくに臨月になると何が起こるかわかりません。
- 買い物で重い荷物をもつ
- 家事をしている際に無理をしてしまう
今までは大丈夫だったこのような一つ一つがリスクになり得るのです。
これらを自分以外の誰かに任せることが出来るとリスクはグッと減ります。
産前に負担を減らし、安全第一でいられるメリットがあります
産前でのリスクには色々ありますが、特に気をつけたいのが切迫早産です。
切迫早産は安静にすることでリスクを下げることが出来ます。
- 切迫早産ってなに?
- なってしまったらどうなるの?
- 予防するために出来ることはある?
については以下の記事にまとめてあります。
2.家事を任せることが出来る
2番目にお話ししたいメリットは「家事を任せることが出来る」です。
先ほど「産前のリスク」のお話をしましたが、家事がなくなることで身体的な負担の軽減はもちろん
- 毎日の「家事をしなくては」というストレスからの解放
- 「一人でなんでもしなくてはいけない」というプレッシャーからの解放
この二つがあると精神的にも楽になります。
余裕が出来ることで視野も広がり、生まれてくる赤ちゃんのことや自分のことを考えたり、時間を使うことが出来ます。
3.産後の体を休ませることが出来る
産後において何よりも大切なことは「体を休めること」になります。
「産後は寝ることがとても大切」と言われている産褥期(出産日~30日間)は、赤ちゃんのお世話の時以外はずっと横になっているのが理想です。
「産後の無理は一生祟(たた)る」と言われています。「年をとってからガタが来た」という先輩方もとても多いです。
「体を休ませることが出来る」というのは、里帰り出産のもっとも大きなメリットとも言えます。
産後どうして休む必要があるの?ということについては下の記事をご覧ください
お母さん自身はもちろん、パートナーである夫もしっかり知っておきたい内容になっています
4.赤ちゃんのお世話に集中できる
里帰り出産だと、家事や食事面などを任せて赤ちゃんのお世話に集中することが出来ます。
家事や身の回りのことを全て自分以外の人に任せられるというのは本当に強いです
- しなくてはいけないこと
- 考えなくてはいけないこと
こういうものが複数存在すると、集中力は確実に散漫します。
ただでさえ赤ちゃんのお世話にはしなくてはいけないことが沢山あるのに、その他のことに目を向ける余裕なんてありません。
他のことが気になって赤ちゃんのことが疎かになってしまっては、誰よりお母さん自身の心が擦り切れてしまいます……!
- 赤ちゃんをまもるため
- お母さんの心とからだのため
にも、赤ちゃんのお世話だけに集中できる環境を手に入れたいところです。
5.わからないことを聞くことが出来る
もし第一子の出産であるなら、初めての育児が始まるということです。
何もかもがわからないことだらけなのに、産まれたばかりのふにゃふにゃの赤ちゃんのお世話をしなくてはいけません。
その点、過去に育児を経験している人が身近にいるととても心強いです
今はYouTubeなど動画でわかりやすい対処法も探せます。
ですが、あなたのすぐ隣に経験者がいれば
- どうして赤ちゃんが泣いているの?
- 寝ている赤ちゃんが起きないようにベッドに置く方法は?
- げっぷを上手に出すことが出来ないけど力が弱すぎるの?
などの「いま目の前にいる、この子にとっての最適解」「より具体的な方法」「力加減」についてピンポイント・リアルタイムで教えてくれます。
「わからないことを調べる」ではなく「わからないことは聞く」が出来るのはお母さんのストレスがグッと減ります◎
6.赤ちゃんのお世話をバトンタッチ出来る
この「大人の手が多いことでバトンタッチがしやすい」というのは里帰り出産ならではの強みになります。
産んでから里帰りと里帰りしない出産を経験しましたが、この点は本当に違いを感じました
産まれてくる赤ちゃんの個性にもよりますが、ぐっすり眠れる子となかなか寝れない子でお世話の大変さは変わってきます。
寝れない子は文字通り「24時間つきっきりでのお世話」になるので、お母さん自身の
- 寝る時間
- ご飯を食べる時間
- トイレへ行く時間
こういった生活に直結する時間さえも、とることが出来にくくなります。
産後は体の機能の回復が出来ていないですし、ホルモンバランスの崩れで情緒が不安定になります。
その上に「睡眠不足」「栄養不足」が重なっていきます。
そうすると最初に何が起こるかというと、脳の機能が停止し「考えること・判断すること」が出来なくなるのです。
判断力を奪う寝不足を誘発するのが「人手のなさ」です
逆に言うと、バトンタッチ出来る人手があると全て解決します
お母さん一人に負担がかかってしまうのを避けるために、大人の手は多いに越したことはないです。
7.ママ自身のために時間を使える
上の項目では「生活に関わる時間」について触れていきました。
でも大切なことはそれだけじゃないですよね。
赤ちゃんのお世話で大人もいっぱいいっぱいになってしまう日々が続きます。
そんな中で
- 髪の毛をくしでとかしたり、身だしなみを整えたい
- 一息ついてゆっくりお茶を飲みたい
- ずっと追っていたテレビ番組をみたい
という時間は、どれも心のケアとしてとても大切なことです。
こういった時間は、ママのために積極的に取り入れたいものです。
里帰り出産のデメリット
先にメリットをご紹介しましたが、やはり気になってしまうのはデメリットですよね。
里帰り出産のデメリットは以下の通りになります。
- 手続きが大変
- 里帰り先の環境で過ごさないといけない
- 里帰り前後の移動で母子に負担がかかる
- 口出しをされて自分のしたい育児が出来ない可能性がある
- 夫と「一番しんどい時」の思い出の共有が出来ない
- 夫との時間が減る
- 距離がある場合、立ち合い出産に間に合わない可能性がある
人によっては、メリットよりもデメリットの方が大きく感じる人もいます
「自分にとってどちらの方がいいだろう」と考えながらお読みください
1.里帰り前後の移動で母子に負担がかかる
里帰りや産んでから里帰りの場合、どうしても妊婦や赤ちゃんの移動の問題が出てきます。
車や飛行機などでは授乳のことやおむつ替えの心配もついて回ります。
どうしてもこの問題を避けたい場合は
- 母体や胎児、産まれた赤ちゃんに負担が少ない時期を選ぶ
- 車での移動の場合は性能の良いチャイルドシートを使う
などの考慮が必要になります。
里帰り出産における移動についての注意点については以下の記事にまとめてありますので是非ご覧ください。
また、すでに切迫早産になった後の移動はとてもリスクが高いとされています。
切迫早産になった後に里帰り先へ移動することを検討している方は必ず医師と相談の上、服薬の注意などをしっかりと受けて指示通り服薬しましょう。
2.遠方だと手続きが大変
里帰り出産において特に大変な点は
- 胎週12~20週の間に分娩予定の病院へ訪れる必要があること
- 県をまたぐ場合は妊婦健康診査助成金を一時自費で負担・返金手続きをする必要がある
の2点になります。
胎週12~20週といえば妊娠3か月~5ヵ月ほど。
4か月からは安定期ですが、人によってはつわりが収まらない人もいます。
もし里帰り先が遠方である場合は母体の負担も大きくなるため、きちんと対策をしましょう
また、出産以外にも「産後の書類作成」においても遠方だと気をつけたいポイントがあります。
基本的な「出産に関する書類の書き方」に関しては下の記事に書いてあります。
遠方での出産の場合「里帰り先だと提出ない・居住地で提出必須の書類」などがあるため、里帰りしない出産と比べると複雑になっています。
下の記事では遠方における里帰り出産において
- 遠方での里帰り出産と近場での里帰り出産の違い
- 居住地じゃないと提出できない書類・里帰り先でも提出可能な書類はなにか
- 書類の提出方法などの手順
などについてわかりやすく解説しています。
3.里帰り先の環境で過ごす必要がある
自分達だけの問題ではないのが里帰り出産の不自由な点です。
「郷に入っては郷に従え」というように、里帰りするのであればその家のルールや環境に身を置かなくてはいけません。
例えば、里帰り先が
- 同居家族にヘビースモーカーの人がいる
- ペットがいて赤ちゃんにとって良くないのではと感じている
- 騒音がする立地・環境である
と感じている場合は、里帰り出産の見直しを検討するのも一つだと思います。
とくにタバコに関しては赤ちゃんに与える影響などもありますので、夫や里帰り先の家族とよく相談をしましょう。
4.口出しをされて自分のしたい育児が出来ない可能性がある
次にお話していくのが「口出しをされて自分のしたい育児ができない可能性がある」ということです。
この問題が起こる大きな原因としては
- 今と昔で育児の常識が違う点
- お母さん自身のガルガル期
の2つがあります。
今から1つずつお話していきます。
まず1つ目が「今と昔で育児の常識が異なる」という点についてです
例えば、昔は「果汁を積極的にあげよう」とされていましたが今はその必要はないとされています。
ですが、里帰り先の人が「果汁をあげなくてはなりません!」と言い、お母さんの知らないところでこっそり果汁を飲ませていたりしたらどうでしょうか。
こちらは里帰り先の人の性格にもよりますので、大切なのは
- その人がどんな性格か
- きちんと説明することで回避できそうなのか
ということを考えていきましょう。
もしこの点がどうしても上手くいかずお母さんにとって強いストレスになる場合は、早めに居住地に戻れるよう手配しましょう。
そしてもう一つ、理解しておきたいのが「お母さん側のガルガル期」です。
ガルガル期とは、経産婦の約3割が起こると言われている赤ちゃんを守る本能のことをいいます。
産後というのはホルモンバランスの崩れや睡眠不足も重なり「ガルガル期」に陥りやすい状態にあります
ガルガル期の具体的な症例としては
- 赤ちゃんを自分以外の人に抱っこされることに嫌悪感がわく
- 自分以外の人が赤ちゃんをあやして泣き止むと悲しくなる
- 赤ちゃんを誰かに取られそうで不安になる
などがあげられます。
どんなに実の両親と仲良く過ごしてきたとはいえ、なってしまう時にはなってしまうのがガルガル期です。
こればかりは自分でコントロールが難しいところではあります
このガルガル期の何がデメリットかというと
- お母さんのホルモンバランスが問題なので、里帰り先の人の努力があったとしても問題解決に繋がらない
- 「時間が経つこと」しか解決方法がないため苦しい時間が長い
- 産後は思考能力が低下するため相手に「言ってはいけない言葉」が出てしまう可能性がある
- 「辛いから居住地に帰りたい」と思っても、産後すぐの移動は負担が大きいため出来ない可能性がある
など「簡単に解決できないのに周りとの関係の悪化につながりやすい」ことです。
5.夫と一番辛い時期の共有が出来ない
次にお話するのは「夫と一番つらい時期の共有が出来ない」ということです。
出産というのは「トラックと事故を起こすほどのダメージ」と言われています。
そして、産後というのは
- トラックと事故を起こすようなダメージの中
- 休みなく3時間おきに授乳が必要で
- まとまった睡眠時間もとれない
そんな大変な仕事になります。
恐らく多くの女性にとって「人生で一番つらい時」に当てはまります。
ですが、夫の立場からすると
- 知識がない
- 体験したことがない
- 想像ができない
ことになるので、心情としては
新生児のお世話の大変って言われても、何が大変かなんてわからない
となってしまいます。
里帰り期間が長くなってしまうとその分この温度差が大きく開きやすくなるので、里帰り出産の大きなデメリットとされています。
6.夫との時間が減る
とくに仲のいいご夫婦によくみられるのが「妻、もしくは夫のどちらかが寂しくなる」ケースです。
産後のメンタルがガタガタで睡眠不足が重なると更に情緒が不安定になります。
夫と長い間離れていて寂しい、つらい
奥さんがこうなるケースは珍しくありません。
- 産後に夫に会えなかったのが寂しかった
- 週末に会って、また居住地に戻っていくのを見送るのが耐えられなかった
という話もあります。
ガルガル期が出る人もいる一方で、寂しくて耐えられない人もいるなど、産後のメンタルは読めないことが多いです
こちらについては「個人差」ですので、自分達にあった選択をしましょう
7.距離がある場合、立ち合い出産に間に合わない可能性がある
里帰り出産のデメリットで一番にこちらを考えるひともいるのではないでしょうか。
人生に数度あるかないかの貴重な体験ですし、一番そばにいてもらいたいのが夫という人もいるでしょう。
こちらの解決策としては「産んでから里帰り」という方法もありますので、こちらも合わせてご検討することをオススメします
里帰り出産のマナーやNG行動
この記事をご覧になった上で「里帰り出産をしよう!」と感じた人が、次に知りたいのは
- 里帰り出産をしたいと思っているけど何から考えればいいの?
- マナーやNG行動ってあるの?
- お金ってどれだけかかるの?
ということですよね。
このブログでは里帰り出産の関するあらゆる問題を解決するための記事をまとめています
里帰り出産に関するまとめはこちらになります
里帰り出産のメリット・デメリットまとめ
この記事では
- 里帰り出産のメリットってなに?デメリットってあるの?
- 産後は里帰りしないで過ごすことも考えているけど、まずは里帰り出産について知りたい
- 里帰り出産をしなかった場合、産後の体にどう響くのか知りたい
- 里帰り出産のやり方をざっくり知って全体像を掴みたい
についてお話していきました。
きっとお役に立てる内容となっておりますので是非ご覧ください◎
皆様の里帰り出産が良いものになりますよういつでも応援しています◎
この記事のまとめ
- 里帰り出産の主なメリット・デメリットはそれぞれ7つずつ
- 人によってメリット・デメリットの比重は違う
- 考えるポイントは主に「産前産後の体調やリスク回避・お世話になる人・夫や上の子」
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